切手収集の世界の奥深さに触れてみよう

切手の奥深さの一つは、製造方式にあり!

切手収集がマニアックな領域に突入すると、製造方式に目を向けることがあります。製造方式とは、印刷方式のことであり、製紙方式のことであり、さらに目打ちの方式や裏糊の成分にも及びます。一般的には、印刷に関連する事柄に注意が向き、例えば、エラー印刷の切手は大変に高額に取引されます。目打ちの間隔の違いでも分類されて、その評価に違いが出てきます。紙質や糊質にまで興味を持つ人は、少なくなります。
製造方式で一番興味深いのは、印刷技術です。印刷方式は実に多彩で、印刷方式の微妙な違いやテクニックの見事さを楽しむマニアックな人が少なくありません。切手の図柄を楽しむだけでは、切手の奥深さを充分に知ったことになりません。

切手の奥深さのもう一つは、消印にあり!

一般的に切手収集は、未使用切手を集めますし、シート単位で集める人が多いと思われます。ですが、消印の押された使用済み切手を珍重する集め方もあるのです。この場合、切手の中央に消印が押されているものを貴重視し、これを「満月印」と言います。消印の局名が完全に読み取れ、年月日が完全に読み取れ、消印のタイプがはっきり分かるものでないと評価は低くなります。
同じ使用済み切手でも、珍しい消印が押されていると、高額に評価されます。ただし、ありふれた最近の切手では駄目で、戦前の切手が主な対象になります。また、封筒から剥がされた使用済み切手よりも、封筒に貼られた状態のものを珍重し、これを「エンタイア」と呼んでいます。古い時代の封筒では、切手だけでなく封筒の余白に中継印や到着印の消印が押されていることがあり、配達ルートが分かるため、これを楽しむこともあるのです。専門的な収集では、消印も重視します。